走る介護福祉士の blog

介護業界について語るブログです。

ヘルパーができる医行為でない行為⑩坐薬

 こんばんは。
走る介護福祉士です。
今回は、ヘルパーができる医行為でない行為⑩坐薬について書いていきたいと思います。 

 

意外に思われるかもしれませんが、坐薬の挿入は、ヘルパーもできます。

依頼の頻度は低いですが、基本を学んでおきましょう!! 

 

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1:準備
2:手順
3:豆知識



1:準備

◆坐薬

・使用期限を確認する

・冷たい場合は少しの間、手で持つなどして、常温に戻す

 

潤滑油:オリーブオイル・コールドクリーム(水で濡らしても良い)等

 

◆使い捨て手袋・ティッシュペーパー



2:手順  


①手を洗う


②利用者さんの姿勢

・トイレ・・・座位:お尻側から、肛門が確実に見えるように前方に座って頂く
・居室・・・側臥位(左右どちらでも良い)で両膝を抱える。または上の膝をより深く曲げる


③坐薬に潤滑油をつける

・潤滑油がなければ、水で濡らし表面を少し溶かす方法も有る

 

④口で呼吸をして頂くように声をかける

 

⑤肛門から3~4㎝くらい奥まで、坐薬を挿入する

・人差し指第2関節まで

 

⑥肛門部を押すように30秒ほどティッシュなどで押さえる

 

⑦30分くらい、肛門にティッシュをはさんでおく

 

 



3:豆知識

◆口で呼吸すると腹部や肛門部の筋の緊張が緩み、坐薬挿入が楽になる

 ⇒口で呼吸をする理由

 

 ◆直腸から薬が吸収されるまでに20~30分ほどかかる

・冷たい坐薬は吸収時間が遅くなる⇒常温に戻す理由

 

 

◆挿入後すぐに出てしまった場合

・挿入後すぐで、坐薬の形がしっかりある場合は、すぐに再挿入する

・20~30分経過前に出てしまった場合は、医療職に連絡し指示を仰ぐ

(薬の種類によって、再挿入は危険なものがある)

 

◆坐薬の種類・・・痔治療薬、下剤、解熱剤、鎮痛剤等多種類ある

・ヘルパーは何の坐薬を介助しているのか知っておく必要がある

 

       ~麻薬の場合は取り扱い注意~

使用量と残薬が、処方した数と一致していることを確認する必要がある

 

是非、参考にしてみてください。