走る介護福祉士の blog

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ヘルパーができる医行為でない行為④内服薬

 こんにちは。

走る介護福祉士です。

今回は、ヘルパーができる医行為でない行為④内服薬について書いていきたいと思います。

 

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1:準備

2:手順

<用法別の服薬例>

<服薬には白湯が良い理由>


 

 

1:準備

 

□内服薬

〇薬袋の表に書いてある、内服方法と薬の内容を照らし合わせて、その時に飲む内服薬を準備する

〇一包化されている場合は、一包化されている物を準備する

 

□白湯または水

〇150~200mlは摂れるようにする

 

□必要時、オブラートやトロミ製剤

 

 

 

2:手順

 

①手を洗う

 

②利用者と一緒に、薬袋に書かれている名前を確認。一包化の薬の場合は、該当する日の時間帯の薬を薬袋もしくは服薬カレンダーから取り出す

 

③薬袋から薬を取り出し、利用者と一緒に薬袋に書いてある飲み方を確認する

 

④薬を飲んで頂く(必要な場合は介助する)

 

⑤口の中に残っていないことを確認する

誤嚥のないことを確認する

 

⑥後片付け

 

<用法別の服薬例>

 

食前:食事直前から食事30分前の空腹時 
・薬の効果を上げるため、胃酸の影響を避けたい
・食事による血糖上昇前に、身体に吸収させたい
・食事摂取促進(食欲増進剤、嘔気止め、消化促進剤)
 
食直後:食事終了後~30分後
・薬の服薬し忘れを予防する(この理由が多い)
・薬自体が胃粘膜を荒らすような場合(鎮痛剤)
 
食間:食後2時間くらい
・食事の影響を受けないようにしたい(漢方薬に多い)
 
就寝前:就寝(30~60分前)
・夜間の効果を狙いたい(睡眠剤
・翌朝に効果が出るようにしたい(下剤)
 
6~8時間毎:決められた時間(胃を荒らすものは何か食べてから飲む)
・血液中の薬の濃度を一定に保ちたい(抗生物質、鎮痛剤)
 
<食事をしなかった場合>
・食事から影響を受けないものは、服薬時間通りに内服する
・食事の影響を受けるものは、服薬を抜いて良いものと、少しでも何かを食べて必ず内服する必要がある薬などがあるので、予め、薬剤師や看護師に確認をする必要がある
 
□服薬には「白湯」が良い理由
 
・白湯とは水道水を沸騰させ、40℃位に冷ましたもの
・冷水が胃袋に入ると、それを体温程度に温める余計な働きが必要
 
◎体に負担を掛けずに速やかに薬を吸収させるためには
⇒人肌程度に温まっている液体で飲むと、胃に負担が掛からず、効率よく吸収される
 
◎薬には「相性の悪い」液体がある
⇒服薬時、癖がなくどの薬とも相性の良い「一般水」が良い
 
【相性の悪い例】
抗生物質:牛乳
精神薬:アルコール
多くの薬:硬水(海外産のミネラルウォーター)
 
以上の理由から「白湯」が理想となります。 

 

 

 

是非、参考にしてみてください。