ヘルパーができる医行為でない行為③軟膏
こんばんは。
走る介護福祉士です。
今回は、ヘルパーができる医行為でない行為③軟膏について書いていきたいと思います。
1:準備
2:手順
3:豆知識
1:準備
□軟膏やクリーム剤
□タオルやひざ掛けなど(プライバシー保護)
必要時:
〇清拭用具・・・塗布する皮膚や汗の汚れを拭き取る
〇ガーゼなど軟膏塗布後に、衣服への付着を防ぐもの
〇使い捨て手袋・・・軟膏が介助者の手に付着しては困る場合
〇綿棒・・・薬剤を塗る場所が、ごく小さい場合
2:手順
①手を洗う
②安定した姿勢になってもらう
・必要部分を十分に露出し、他の部分はタオルなどで覆う
③塗布する皮膚を観察し、または必要時には皮膚の清拭をする
・前の軟膏が残っている時は、場合により清拭をする
④軟膏やクリーム剤を塗布する
※医師から塗布方法について指導がある場合は準ずる
□単純塗擦法(一種類のみ)
・軟膏は、油膜を作るイメージで塗布(原則として擦り込まない)
・クリーム剤は、皮膚への浸透が高いので軽く擦り込む
□重層法(二種類以上を重ねる)
・医師の指導がない場合は、原則として親水性のもの(クリーム)から塗布する
※塗布範囲は、原則として患部より少し大きめ(ややはみ出るくらい)に塗る
3:豆知識
□クリーム剤は、乳化しているため、傷がある場合ヒリヒリとした痛みが出る
□薬剤量の目安:指の第一関節半分で、手のひら大の面が塗れる
□皮膚は部位によって吸収率が違う。顔面は腕の吸収率の10倍以上
⇒顔面へのステロイド剤は薄く塗る理由
(腕内側1.0 頭3.5 額6.5 背中1.7 手のひら0.83 足の裏0.14)
□保湿剤:手のひらで温めながら、普通よりたっぷりめに(1.2倍)塗る
広く塗る場合は、薬剤を皮膚に点在させてから塗る
皮膚にトラブルがなければマッサージ効果も狙い、よく擦り込む
是非、参考にしてみてください。