走る介護福祉士の blog

介護業界について語るブログです。

ヘルパーができる医行為でない行為①点眼

 こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、ヘルパーができる医行為でない行為①点眼について書いていきたいと思います。

 

 

1:準備

2:手順

3:豆知識


 

 

1:準備

□点眼薬

・使用期限を確認する(キャップ開封後は、1~3ヵ月以内に使用する)

・目薬液の状態を確認する(透明な薬が混濁していないかなど)

□コットンまたはティッシュペーパー

 

2:手順

①手を洗う

 

②頭が安定した点眼がしやすい姿勢にする

 

③点眼する眼の周囲をコットン等で清拭し、清潔にする

・目ヤニがある場合は、コットン等を水に濡らして、瞼の上に暫く置き、目ヤニを柔らかくしてから優しくとる

・瞼の拭き方は、目頭から目尻へ

 

④下瞼を下に軽く引いて、目尻から眼球と結膜の間に、一滴点眼する。(点眼薬の先が睫毛につかないように注意する)

 

⑤瞼を閉じ、軽く涙点を押さえる

 

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⑥薬が浸透するまで2~3分、静かに眼を閉じたままにする

・瞼をパチパチしない

 

⑦溢れた点眼薬を清潔なティッシュペーパーなどで吸い取る

 

⑧2種類以上の点眼がある場合は、3~5分おいてから

※点眼薬ボトルのキャップにごみが入らないようにする

 

 

3:豆知識

 

□通常、涙は1日1ml程自然に出て、眼の表面を洗い、乾きを予防している

涙の流れ:涙腺→眼の表面→(瞬きで)涙点に送られ→涙のう→鼻腔へ排泄

 

□眼薬の1滴の量・・・0.05ml、眼に入る量・・・0.03ml

 

□眼のパチパチは薬を涙管に送ることになる・・・涙管を押さえる理由

 

□保管は、冷暗所(薬によるが、冷蔵庫が無難)・・・細菌の繁殖予防

 

是非、参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルパーができる医行為でない行為

こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、ヘルパーができる医行為でない行為について書いていきたいと思います。

 

 

1:医行為とは

2:医行為ではない行為

3:2の行為に必要な条件

4:まとめ
 

 

1:医行為とは

医師法17条・歯科医師法17条

医師の医学的判断や技術がなければ人体に危険を及ぼす行為。

医師でなければ、保健衛生上危害の生じる行為のことを言います。

 

2:医行為ではない行為

①体温測定:水銀、電子体温計により腋下での測定、耳式電子体温計で外耳道での測定  

      

 ②血圧測定:自動血圧測定機器によるもの

 

③血中酸素飽和度(SpO2)測定:プローブを装着することができる

 

④軽微な傷の手当:切り傷、擦り傷、やけど(専門判断が必要ないこと)

 

⑤医薬品の介助:内服薬(舌下薬)、外用薬(軟膏塗布、湿布貼付、点眼、坐薬、鼻噴霧薬

 

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3:2の行為に必要な条件

※※3条件※※

①本人が入院治療の必要がなく、容体が安定している。

②副作用の危険性、投与量の調整がない。

医療者による連続した観察が必要でない。

③誤薬可能性や使用方法に専門的配慮が必要ない。

 

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※※※3条件を満たし、且つ下記の状況であること※※※

①医師(歯科医師)看護職員から、本人または家族に「免許のない人でも介助して良い」と伝えてあること。

 

②本人または家族から「具体的依頼」がある。

 

③医師の処方による、医師・歯科医師・看護職員の保健指導や助言を遵守した介助である。

 

④異常でない爪のケア:爪切り、やすりがけ(炎症・病変がないこと)。

 

⑤重度の歯周病がない口腔ケア:清拭、歯ブラシ、汚れをとる行為であること。

 

⑥耳垢のケア:耳垢塞栓の除去以外であること。

 

⑦ストマの排泄介助:パウチ内の排泄介助を行うこと。

 

⑧自己導尿の介助:カテーテル準備、体位保持、補助を行うこと。

 

⑨成人のグリセリンの浣腸:グリセリン濃度50%、ディスポ容器で挿入の長さは5~6㎝までであること。

 

4:まとめ

 利用者の状態が安定しており、医師や看護師等の専門的な知識がなくて、その行為を行ったとしても危険がないものに関しては、ヘルパーが介助できます。

利用者さんの状態の安定が必須条件であり、状態によっては、医行為になることもあります。

次回は、もう少し掘り下げて、個別行為について書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物代行のグレーゾーン!?

こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、買い物代行のグレーゾーン!?

について書いていきたいと思います。

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1:医薬品や日常的に使用しないものは買っていいのか?

2:ケア前に買い物してから利用者さん宅に行くのはあり?

3:家から遠いデパートへ買い物に行けるのか?

4:まとめ
 

 

1:医薬品や日常的に使用しないものは買っていいのか?

 

医薬品に関しては、今飲んでいるの薬との飲み合わせ等あり、事業所によってはお断りされることがありますが、介護保険で規制さているわけではありません。

事業所やケアマネージャーへの相談、かかりつけ医に安全の確認を取ってから、購入している事業所もあるようです。

 

日常的に使用しないものについては、基本的に購入できません。

介護保険という税金で、ケアが賄われている以上、生活をするのに最低限度の支援しかできません。

よって、日常的に使用しないものについては、購入できません。

お酒やたばこなどの嗜好品は、買い物代行では購入を認めない市町村が多いですが、買い物同行して本人に購入してもらい、別の袋に入れて、本人が持って帰ることで、認められる市町村があったりします。

 

2:ケア前に買い物をしてから利用者さん宅に行くのはあり?

できないことはありません。

ただし、ケアプランとして計画され、買い物に先に行く妥当性がある場合に認められます。 

例えば、利用者宅が買い物先から遠く、先に買い物してから訪問したほうが時間効率が良い場合です。

ヘルパーが立て替えて支払いを行い、後で清算します。

上記をしているところは、私の周りではあまり聞きません。 

 

3:家から遠いデパートに買い物に行けるのか?

家の近くにスーパーがある場合は、そこで買い物をするのが介護保険で認められる買い物代行のサービスです。

介護保険を利用しているので、生活をするのに最低限度の支援しかできません。

近くにスーパーがあるのに、遠くのデパートでメロンを買ってきてほしい等の要望に応えることはできません。

近くのスーパーでメロンを購入します。

ただし、自費サービスでなら対応可能です。

 

4:まとめ

基本的には、介護保険で行う買い物代行のサービスは、生活をするのに最低限度必要なものしか購入できません。それがなければ生活できないものです。

市町村によって、その方の過去の生活から考えて必要なものと認められれば、一般的に必要でないと考えられているものを購入することができることもあります。

 

訪問時に利用者さんから買い物代行の依頼があったときは、上記を参考にして、「これ購入して大丈夫かな?」「介護保険で買っていいものなのか?」等、

疑問に思ったら、まずサービス提供責任者にその場で確認してください。

確認せずに、自己判断で購入し、後々トラブルに発展してしまうかもしれませんし、買う品目が際限なく増えてしまう場合もあります。

その場で、確認できない状況の時は、「買っていいものなのか判断できないので、次回訪問までに回答を用意して、説明させていただきます」と説明するのがいいかと思います。

 

購入できなものに関しては、はっきりと購入できませんと伝える必要があります。自分から伝えることができない場合は、サービス提供責任や上司にお願いすると良いでしょう。

参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪問介護に必要なスキル(その他)を身に付けるには?

こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、訪問介護に必要なスキル(その他)を身に付けるには?

について書いていきたいと思います。

 

1:臨機応変

2:急な対応

3:まとめ

 


 

 

1:臨機応変

 

 身体介護、生活援助の技術が身についてくると、自信がつき、楽しんで仕事ができるようになってきます。

仕事に慣れてくると慣れで仕事をして、ミスしやすくなりますので、気を引き締め直してください。

物を壊してしまったり、誤薬や転倒などをさせてしまったりしてしまいます。最悪、訴訟などのリスクもあります。

1対1の密室で行う訪問介護では、基本的には、何かあったときは自分で対応しなければなりません。

そんなときに臨機応変さがあるとしっかりとした対応ができますし、状況を悪化させずに解決できる可能性が高くなります。

残念ながら臨機応変さは、一朝一夕には身に付きません。

 

まずは、身体介護、生活援助は、最低でも自信をもってできるようになってください。

できないケア、苦手なケアがあると心に余裕がなくなり、冷静さが失われてしまいます。

冷静さが失われることで、臨機応変に対応するのが難しくなります。

まずは、できないケア、苦手なケアを1つずつ潰していき、余裕をもってケアを提供できるようにしてください。

 

臨機応変さを身に付けるには、様々な状況を経験して対応方法を学んでいき、実行していくしかありません。経験に勝るものはありません。

 

2:急な対応

 

お宅に訪問した時に、利用者さんが倒れていた、ケアの途中で急変した場合はどのように対応すればいいのか?

高齢者が相手なので、そういう状況に遭遇することがあると思います。

基本的には、契約時に緊急時にどのように対応するか手順を確認しているので、その通りに対応します。

すべてを現場のヘルパーさんが対応しなければいけないわけではありません。

どの事業所でもそうだと思いますが、緊急時は事務所に連絡することになっていると思います。

まず、事務所に連絡し、サ責の指示を仰ぎ、指示通り対応します。

一度、事務所に連絡をすることで、一旦、冷静になれると思います。

現場にいるヘルパーさんが、気をしっかり持って、対応しないと利用者さんが困ってしまいます。

救急要請は、現場で利用者さんの状態を詳細に観察できるヘルパーさんが行います。その中で、言われた通りに対応していきます。

その間、サ責が応援に向かい、現場のフォローに行きます。

救急車には、ヘルパーは同乗できませんので、家族、親族の方に同乗してもらいます。

ヘルパーさんに求められるのは、救急時、冷静に対応できる心の強さを持つことです。

これも経験を積む、場数を踏んでいくしか対応ができるようになりませんが、日頃からいつ何があってもおかしくないと考えて仕事に取り組むことで、何かあったときに、少し心の余裕が持てると思います。

 

3:まとめ

 

臨機応変さ、急な対応は、経験を積んでいかないと身に付きません。

実際に経験し、積み重ねていくことでより良い選択ができ、ベストな対応ができるようになります。

日々、努力を重ねていき、利用者さんに頼られるヘルパーになりましょう!!

 

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訪問介護に必要なスキル(生活援助)を身に付けるには?

こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、訪問介護に必要なスキル(生活援助)を身に付けるには?

について書いていきたいと思います。

 

1:生活援助とは

2:生活援助の技術を身に付けるには

[1]自宅で家事を積極的にする

[2]その家の流儀に合わせる

[3]与えられた環境で行う

3:まとめ

 

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1:生活援助

生活を営むのに必要な家事全般(掃除、洗濯、買い物、調理)等を行うことを言います。

家族同居の場合は、生活援助はできません。

介護保険では、同居の場合は、基本的には、家事は同居家族がするのが妥当だと考えているからです。(例外はあります) 

 

2:生活援助の技術を身に付けるには

[1]自宅で積極的に家事をする

女性は、自宅で家事をされている方が多いので、生活援助のケアの基礎がある場合が多く、比較的スムーズに生活援助のケアに入る事ができます。

男性でも家事をされている方もいますが、女性と比べると家事を多くやっている方は少ないと思います。

そんな方は、家で家事を積極的に行っていただき、慣れてください。

習うより慣れろです。

慣れた上で、本などで、料理や掃除等の基礎を学んでください。

基礎をみっちり叩き込んでください。

 

[2]その家の流儀に合わせる

 その家の流儀に合わせることは、かなり大切なことです。

これを守らないと「ヘルパーを交代してほしい」とクレームがくることもあります。

 

家事に自信のある女性のヘルパーさんに多いのですが、調理の際、この料理に使用する調理料は、これとこれを使うのが普通だからと、利用者さんに確認せずに味付けをしてしまうとトラブルの元になります。

その家の流儀に合わせた味付けが必要になります。

また、味見をしてもらいましょう。

 

掃除でも、この場所にはこの掃除道具で掃除するといった決まりがあるので、それに合わせて掃除をする必要があります。

 

家事があまり得意でない男性ヘルパーさんのほうが、家事に関する基礎知識が少ない傾向が多いので、流儀に合わせて、上手に立ち回れる場合があります。

 

[3]与えられた環境で行う

与えらた環境で行うことも大切です。

利用者さんの自宅では、十分に物品が揃っている環境が珍しいくらいです。

もちろん、最低限必要な物品は、購入する必要はあります。

最低限あるもので、生活援助をしなければいけないので、応用力が試されます。

 

また、自分が生活援助をしやすいように勝手に物の位置を変えるのは厳禁です。

自分の家ではないので、人の家の物の位置を勝手に動かすと、クレームがくる元となります。 

 

 

3:まとめ

身体介護と比べると生活援助は、日常生活に直結しているので、ハードルは低めです。

低めだからこそ、自分が家でやっている方法で、利用者さん宅でもやってしまいがちになります。

特に、年配のヘルパーさんが自分のやり方に固執してしまう傾向が強いです。

 

基礎的な技術を元に、その家その家の流儀に合わせて、あるものを最大限に使用して生活援助をする。

そうすることで、「あのヘルパーさんに来て欲しい」「ヘルパーさんがいるから自宅で生活できる」と信頼してもらえるようになると思います。

 

次回は、その他スキルについて書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪問介護に必要なスキル(身体介護)を身に着けるには?

こんにちわ。

走る介護福祉士です。

今回は、訪問介護に必要なスキル(身体介護)を身に着けるには?

について書いていきたいと思います。

 

1:身体介護とは

2:身体介護の技術を身に着けるには

[1]とにかく数をこなす

[2]丁寧さを意識する

[3]共感力を磨く

3:身体介護の壁

4:まとめ

 

 

1:身体介護

利用者さんの体に触れて行う援助行為のことを言います。

具体的に言うと、排泄介助や移乗、移動介助、入浴介助等、色々あります。

また、利用者さんと一緒に行う、掃除や調理、ヘルパーが単独で行う専門的な調理(糖尿病食や人工透析の方向けの食事)も身体介護に位置付けられます。

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2:身体介護の技術を身に着けるには

[1]とにかく数をこなす

身体介護ができるようになるには、とにかく数をこなすしかありません。

数をこなして、経験を積み重ねることで、基本が身に付きます。

基本を身に着けることで、応用が効くようになります。

また、下記を意識することで、成長の伸びしろが大きくなります。

 

[1]丁寧さを意識する

施設以上に丁寧さが求められるので、丁寧さを意識してください。

初めのうちは、時間内にケアをすることで、いっぱいいっぱいだと思いますが、意識をするのとしないのでは、その後のケアの質に違いが出ます。

施設から来た方は、雑な方が多かったりします。(人によりますが・・・)

 

[2]共感力を磨く

例えば、シャワー浴をする場合は、利用者さんの立場になって、利用者さんになりきって、自宅でシャワー浴をすることで、「冬場のシャワー浴ってこんなに体が温まらないのか」、「こんなに寒いのか」・・・等、感じることできます。

相手の立場に立って考えることで、より良いケアが提供できます。

 

 3:身体介護の壁

私が働いている事業所は、施設から来たヘルパーさんや訪問介護でヘルパーデビューしたヘルパーさんなど色々な方がいます。

訪問介護でヘルパーデビューしたヘルパーさんが苦戦するのが、この身体介護です。

訪問介護で身体介護の技術を上げるには、時間が掛かります。

施設と違って訪問介護は、身体介護に費やす時間が圧倒的に少なく、数をこなせないので、経験が積み上がりません。

身体介護の技術がなかなか身につかず挫折していったヘルパーさんを何人も見てきました。

もちろん、何度も同行訪問したり、個別にレクチャーしたり、フォローを厚くしていますが、なかなかできるようにならず、自信喪失して辞めてしまう方もいます。

 

4:まとめ

今までの経験を考えると、個人的には、施設勤務後に訪問介護のヘルパーとして働くことをお勧めします。

少なくとも、身体介護の基礎技術が身についており、身体介護の壁を跳ね返せるからです。 

また、丁寧さを意識したり、共感力を磨く事で、成長する伸びしろが大きくなります。 

上記を意識して行動することで、ヘルパーデビューが訪問介護の方でも、時間は掛かると思いますが、身体介護ができるようになり、かつ、質の高いケアを提供できると思います。

 

初めから何でもできる人はいません。

時間はかかると思いますが、目先のことにとらわれず、長い目で自分自身をみてあげてください。

必ず、できるようになります。

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次回は、生活援助について書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

在宅ヘルパーに向く人、向かない人

初めまして。
訪問介護でサービス提供責任者(略してサ責)をしている、走る介護福祉士です。

介護歴は、もうすぐ9年になります。

GH,有料老人ホームを経て、現在は、訪問介護でサ責をしています。

介護業界全般について書いていきたいと考えています。

 

 

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1:サービス提供責任者とは?

2:訪問介護に向く人、向かない人の特徴

[1]相手を尊重できる

[2]感情移入しすぎない

[3]働くスタイルが合っている

3:最後に

 

1:サービス提供責任者とは?

 

まず、サ責とは何か?どんな事をしているのか?

と疑問を持つ方もいるかと思います。

簡単にいうと、在宅で暮らす高齢者が利用する訪問介護のサービス全般に関して、ケアマネさんと連携し、その方にあったケアを提供するためのコーディネーターのような役割をしています。

 

2:訪問介護に向く人、向かない人

 

私が働いてる事業所には、現在、登録のヘルパーさんが35人位います。面接や面談をさせていただいたりする中で、また、過去から現在に至るまでに色々なヘルパーさんを見てきました。

その中で、訪問介護のヘルパーさんとして向いてる人、向いていない人の特徴があることに気づきました。

今回は、そのお話しをします。

 

訪問介護とは、読んで字のごとく、高齢者の自宅に出向いてケア(身体介護、生活援助)を提供します。

 

[1]相手を尊重できる 

今まで、自分のペースで生活してきた方々に対して、介護保険に沿った内容で、その方にとって必要なケアを提供していきます。

 

例えば、掃除は、長年自分のやり方でやってきた方が大半で、自分のやり方が一番良い方法だと考えている方が多いです。

その家の掃除の流儀に合わせてやることが大事です。

たとえそのやり方が、正しいやり方でなかったとしても。

相手の価値観を尊重し、その家の掃除の流儀に合わせて、ヘルパー個人の価値観を押し付けないことが大事になります。

 

[2]感情移入しすぎない

 

あまり、利用者に感情移入しすぎると、自分が先に潰れてしまいます。

そういう方を何人も見てきました。

「これもできる」、「ああしてあげたい」

と思うことは良いことだと思いますが、

あくまで仕事、仕事と割り切ることが大切です。

どうしても付き合いが長くなると感情移入してしまう気持ちもわからないでもないですが・・・

 

[3]働くスタイルが合っている

 

もう一つは、働くスタイルが自分に合っているかどうかです。

訪問介護のケア自体は、他人の家に入るので、その面からすると障壁が割と高めですが、週に1回、30分からでもOKと求人広告に書いてあり、仕事を始めるのには割と障壁が低めです。

障壁が低い分、デメリットもあります。

給与が安定しないことです。

利用者さんの体調不良や入院、ご逝去などで、急に仕事がなくなってしまうことがあります。

その点を考慮し、「空いた時間でお金を稼げれば良い」といった考え方、小さいお子さんを抱えていたり、子育てがひと段落した方に向いています。 

 

3:最後に

 

上記3点に加えて、どの職種でもそうだと思いますが、わからないことはわからないと素直に聞ける、聞いたことをしっかり実行できる方であれば、在宅ヘルパーに向いていると思います。

上記は、あくまで私が思う、過去に経験してきた経験則から訪問介護に向く人、向かない人の特徴です。

参考程度に留めて頂ければと考えています。